下向き人生に浮かぶあんバターバゲット
*人生は前にしか進まない*
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石井好子「私のちいさなたからもの」

紀行文や海外の暮らしが垣間見えるエッセイが

読みたくなる時があります。

すごく田舎にいるので

気持ちだけでも

海外に旅行できた気持ちになるので

読んでいて少し気持ちが和らぐのかもしれないです。

石井好子さんを知ったのは

昔、20数年位前

ピーコさんがテレビで

「先生」と、おっしゃっていて

その時はまだPCをもっていなくて

アマゾンもなくて

ただその人が何者かも知る由がなかったのですが

つい最近アマゾンで検索したら

たくさん著書が出てきたので

その一つを読みました。

石井好子さんは 1922年生まれで 米国留学後にフランスに渡って

シャンソン歌手としてデビューされて世界各国の舞台に出演、

帰国後は歌手、エッセイストとして活躍されたそうです。

エッセイの中からも垣間見えますが

裕福なご家庭の子女でもありましたが

お金の心配を一切せずに・・

というわけでは全くなく

たいへんなご苦労をされて

フランスでシャンソン歌手になられたそうです。

ピーコさんはシャンソンを歌われるので

先生と呼んでいたのだと

そうなのかと思ました。

音楽とご両親と食べ物と時代感

というか

1945年くらいからの当時の日本の音楽のこと、

海外の事情 料理のこと

服飾、文化、ご友人のこと(水森亜土から藤田嗣治まで)

などすごく勉強になりました。

ご両親への思いをつづった章は

少ししんみりしてしまいます。

でもフランスでのお料理の描写が楽しかったです。

もちろん石井さんは日本もアメリカも色んな所を

仕事で行っていらっしゃるので

料理やお菓子への造詣が深くて

たくさんエピソードが出てきて

私は

本で紹介される料理を

私は可能な限り頭の中で映像化して読んでいました。

パリの手作りアイスクリーム、空也のもなか、野イチゴとホイップクリーム・・ピッツァパイ・・

どれも夢のよう・・

でも

生き方っていうのが

この本の一番の読みどころかなと思いました。

石井好子さんとっても男前な女性で

全く関係のない時代や環境にいる私でも

この本から学ぶことがたくさんありました。

そのなかからひとつ・・

石井好子さんは旦那様から地球儀をいただいたそうです。

ですが愛してくれた旦那様は先に亡くなってしまいます。

旦那様と地球儀でどこへ行きたい?という

会話を交わした思い出があったそうです

亡き後

夕食の後などは友人と過ごしながら

この地球儀をよく回していたそうです。

忙しかったり楽しかったりしているときは

地球儀を回すのを忘れるけれど

寂しいとき心が重いとき

ぐるぐると地球儀を回して

海外を夢見るときが

幸せだったそうです。

地中海の碧い海、白い雲やカモメ・・赤い屋根・・

今自分のいる場所だけが

世界のすべてではないですと

伝えたかったわけではないと思うけれど

世界は広い

気持ちだけなら

いまここから

どこへでも行ける、

と思っても

いいなとおもいました。

頭がお花畑なので

何とでも解釈してしまいますが

本当に

シャンソンのことだけではなく

色んな意味を含めて「先生」と言われていた意味が

わかった気がしました。

それにしても

ピーコさん今は何をしていらっしゃるのだろう

ピーコさんは昔

いい本を一冊読むだけでも

顔つきなんて変わってくるのよって

書いておられた。

何となく印象に残っていた

一言でした。

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chiho*
日々の記録と想いとパン作りと本と料理と 下ばかり向くモノクロな日々に 色を探して